「高遠城の戦い」VRで再現 伊那市

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VR技術で再現した「高遠城の戦い」の映像を楽しめる専用の映像機器

伊那市は、同市高遠町の高遠城を舞台に壮絶な戦いを繰り広げた「高遠城の戦い」(1582年)を仮想現実(VR)の技術で映像化し、10月1日から市高遠町歴史博物館で運用を始める。リアルなコンピューターグラフィックス(CG)と専用の視聴機器により、その場に居るような臨場感あふれる映像を楽しむことができる。桜の名所として知られる高遠城址の新たな魅力を発信し、関係人口の増加による移住定住の促進につなげていきたい考えだ。

結婚・出産・子育て世代をターゲットに、先端技術を活用して移住定住の促進を図る「地方創生アルカディア構想」の一環。次世代通信規格「5G」の利活用に関する協定を結ぶ通信大手のKDDI(東京)に制作を委託した。当初は4月の「高遠城址公園さくら祭り」に合わせて運用を始める予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期していた。

映像は4分30秒ほど。戦国時代、天下統一を目指して勢力を拡大する織田信長は、強豪武田氏を滅ぼすべく次々に武田領へ進攻、ついに武田氏の最後のとりで高遠城にたどり着く。高遠城を守る仁科五郎盛信は籠城を決意。織田の5万の軍勢に対し、わずか3千の兵で迎え撃つ―。

教材としても活用できるよう史実を忠実に再現するため、市教育委員会の学芸員2人が協力。高遠城の戦いが記された文献「高遠記集成」を参考に制作した。

専用のヘッドセット(ゴーグル、ヘッドホン)を装着し、映像と連動して振動したり、体の動きに合わせて回転したりする球体の椅子に座って視聴する。同館には3台設置し、視聴料は1人1回300円(入館料は別途必要)。ヘッドセットは10組あり、同時視聴が可能。市主催のイベントや小中学校の学習などにも活用していく。

25日は市役所でお披露目式が開かれ、白鳥孝市長らが体験した。白鳥市長は「桜とともに高遠の歴史に興味を持ってもらい、伊那市、高遠町のファンが増えることを期待する」と話していた。

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