伊那市教委の「中学生の自習室」 充実向け会議

LINEで送る
Pocket

伊那市総合教育会議は28日、市役所で開かれ、市教育委員会が夏休みに実施した「中学生の自習室」について、さらなる充実を求める意見が相次いだ。参加した生徒から好評だった一方で、定員などの問題から希望しても参加できない生徒がいる可能性があるため。白鳥孝市長は反省点や課題を踏まえ、来年度に向けて準備を進めていくよう市教委に求めた。

中学生の自習室は、各地区の公民館などを会場に学習支援や食事の提供を通じ、子どもの居場所づくりや学力向上につなげる狙いで開設。昨年度まで一部公民館での2回の試験実施を経て、今回初めて市内全体に広げて市内4会場で本格実施した。

8月5、6、7、11、12日の5日間の日程で、各会場とも中学1~3年生を対象に定員20人で募集。伊那公民館21人、西箕輪公民館20人、西春近公民館16人、高遠町総合福祉センターやますそ13人の計70人から申し込みがあり、延べ203人が参加した。

会議では、生徒に行ったアンケートが報告され、「家で勉強するより集中して取り組めた」「講師の先生が丁寧に分かりやすく教えてくれるので、うれしかった」「お昼の軽食もおいしかった」などの声が紹介された。

一方で、定員20人を限度とすると複数校が対象となる会場の場合、1校当たり10人しか参加できず公平性が保たれないことや、伊那公民館の対象範囲が広く、生徒数が多い学校があることから、他の施設での開設についても検討の余地があるといった課題も報告された。

出席者からは「良い取り組みであり、どんどん広げて思い切ってやっていくべきだ」などの意見が相次いだ。また、家庭の事情などから支援が必要な生徒が優先的に利用できるような募集方法を求める意見も出された。

白鳥市長は学校の規模による定員の問題や、経済的な側面から必要な支援ができているかなどの課題を挙げながら「予算に関しては遠慮しないよう言っている」として積極的な対応を求めた。今年度は夏休みと春休みに開設する計画だが、市長は冬休みに開くことも提案。来年度以降の検討課題とされた。

おすすめ情報

PAGE TOP