2020年9月30日付

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中央道(長野道)の岡谷インターが完成した際、少年野球のユニホームを着て岡谷トンネル内を歩いた。1986年3月の開通だから小学4年生だったか。真新しい道路に市民の列が続いた▼岡谷高架橋の渡り初めまで含んでいたかは覚えていないが、下から見上げ、こんなに高い所を車が走るのかと驚いていたものだ。地上からの高さは50メートルを超す。供用開始から約35年。中日本高速道路は来年度から7年間かけて大規模改修を進め、東日本大震災規模の地震にも対応する橋にするという▼東京・日本橋川の上に首都高が完成したのは、東京五輪前年の1963年。日本橋の上を覆い、その姿を見て「こんなに低いのか」と驚いた人も少なくなかったようだ。今度はさらに下である。日本橋区間の首都高を地下化する巨大事業が動き出す。1.8キロに3200億円が投じられる▼インフラの老朽化対策は避けて通れない課題だ。20年後、管理する橋の約8割が築50年以上の「高齢橋」になる市町村もある。予防保全型の維持管理で長寿命化を図るが、計画通りに進められない自治体もある。定期点検にかかる費用も増大する。地方の予算は大都市のように潤沢ではない▼中央道は再来年で全線開通から40年。本線の上に架かる跨道橋の多くは市町村が管理し、本体とともに年を重ねていく。小規模自治体が行う橋の健康管理にはさらなる支援が必要と感じる。

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