瑞雲寺へ三尊仏の仏画 檀徒の小林さん制作

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小林章子さん(左)が贈った曹洞宗三尊仏の絵

富士見町御射山神戸の曹洞宗瑞雲寺(根田泰聖住職)は29日、地元の檀徒、小林章子さん(64)から寄贈された曹洞宗三尊仏の仏画を公開した。同宗派の寺院にとって三尊仏の絵は「一番大切なよりどころで、かねてから欲していた念願のもの」(根田住職)。小林さんは1年がかりで制作。絵に描かれた同宗開山の祖道元禅師と瑩山(けいざん)禅師の命日(29日)「御征忌(ごしょうき)」に合わせて披露した。

小林さんは亡くなった母、弟への供養に写経、座禅をと同寺の門をくぐり修養を積む中、仏画に出会った。異次元の世界観に胸を打たれて仏画師の安達原玄さん(山梨県北杜市)に師事。同寺が開く写仏教室にも通いながら11年間、制作に励んでいる。活動10年の節目にあたって昨年、根田住職の晋山を祝う作品作りに取り組み始め、今夏完成させた。

仏画は縦約70センチ、横約46センチ。曹洞宗本山の仏画を手本に下図作りから手掛け、背景だけでも岩絵の具を50回以上塗り重ねて仕上げた。「両祖の表情や、背後の高座掛けの模様など細部のち密な表現には特に苦心した」と小林さん。母や弟を近くに感じながら穏やかな気持ちで描き切ったという。

根田住職によると三尊仏は曹洞宗を象徴する絵だが、所有がかなわない寺もあるという。「制作にご苦労されただけあって禅師の表情や雰囲気をよく捉え、表している。法話でも活用したい」と深く感謝。新型コロナウイルスの影響でしばらく中止していた写仏教室もようやく再開し、「心の落ち着きを求める人たちに門戸を開いていたい」と語った。小林さんは「お寺に飾ってもらえて本当に光栄」と、一層の精進を誓っていた。

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