GoToトラベル東京追加に期待 上諏訪温泉

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諏訪市湖畔公園の足湯でくつろぐ観光客たち=1日午後5時

政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」は1日、東京都発着の旅行を支援対象に追加し、トラベル事業が完全実施された。諏訪市の上諏訪温泉では入り込みに大きな変化はなかったが、宿泊施設には週末を中心に東京から予約が入り始めている。にぎわい復活への期待が高まる一方、都内の感染状況を考慮して誘客を控える施設も。団体から個人に変容した旅行形態や、長引くコロナ禍への対応で観光地は疲弊しており、冬の閑散期に向けた危機感も募っている。

上諏訪温泉や蓼科高原で宿泊施設を運営する親湯温泉(茅野市)によると、上諏訪温泉の「萃sui―諏訪湖」は、割引によるお得感から特にグレードの高い部屋に人気がある。10、11月は満室状態で、都内からの予約は「例年の倍」に達した。渡邉裕之総支配人は「クラスター(感染者集団)を出してはならない。スタッフの体調・衛生管理を徹底したい」と気を引き締める。

都内から家族3人で訪れ、高島城を観光していた男性(37)は「割引制度を利用して1泊2日の日程で上諏訪温泉に来た。これまでは仕事でも来にくかった。お墨付きをもらった気がする」。男性の妻(41)は「(旅行ができるのは)うれしいけれど、迎える地元の人は不安もあると思う。感染防止のため手洗いをきちんとしたい」と話した。

諏訪市湖岸通りにある商業施設「くらすわ」の松浦崇裕ショップ支配人は、東京からの入り込みは「今週末以降」とみる。旅行先での買い物に使える地域共通クーポンの利用も始まったことに触れ、「旅行に出掛ける機運がさらに高まれば」と期待を寄せた。

RAKO華乃井ホテルや浜の湯などを展開する諏訪湖リゾート(同市)によると、例年だと秋の行楽期は団体客でにぎわうが、今年は家族連れが中心という。3日からスワコスターマイン号を貸し切り、諏訪湖で独自に花火を打ち上げる宿泊プランをスタートさせる。「個人客に特化した商品造成が必要」とする。

諏訪湖温泉旅館組合(同市)によると、2019年度宿泊者数の19.5%が東京、21.8%が関東圏(神奈川、千葉、埼玉、茨城各県)だ。加盟宿泊施設の1~9月売上高は前年比で26億円以上の大幅減収になる見込みで、8月には諏訪市に事業継続に向けた経済対策を要望した。

市観光課は取材に対し、「冬の閑散期に向けて観光振興策を前向きに検討している」と語り、上諏訪温泉の安心安全を確保する対策を拡充する可能性を示唆した。

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