南箕輪でバナナ実る 伊藤さんのハウス

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無加温のビニールハウス内で緑色の実をつけたバナナ

南箕輪村南原で電気部品製造会社と農業生産法人を経営する伊藤善明さん(67)が、会社近くのビニールハウスで試験栽培していたバナナが実をつけた。苗の入手から栽培、管理までを自ら行う中、実がなっているのを確認。将来的には販売にこぎ着けたい考えで「本腰を入れてやってみたい」と意気込んでいる。

実をつけたのは、気温がマイナス15度まで耐えられるという耐寒性バナナ。インターネットで調べて「これならできるのでは」と、2年前に苗2本を購入した。屋内で育てた後、さらに10本を追加購入してビニールハウス内に移動。1本を地植え、残りを鉢植えにして無加温で育てたところ「すごい生命力で、どんどん大きくなっていった」。今年7月下旬、ハウスの天井に届くまで成長した地植えの茎を見上げたところ、小さな実を発見した。「これはいけるぞ」。

主に熱帯域で育つバナナが冷涼な気候の長野県で育つのか不安もあったが、10数年の農業経験を生かし、試行錯誤しながら栽培を続けてきた。用土は、赤玉土や野菜用の培養土に腐葉土を混ぜたもの。特に大変なのが水やりで、土や葉の乾燥状態をチェックしながら毎日欠かさず散水している。「手間をかけないと、ちゃんとしたものは作れない」と伊藤さん。大きいもので長さ15センチほど、約25本の緑色の実をつけたバナナは、順調に育てば今月下旬には食べられるようになるという。

株分けした苗は現在約30本。越冬に向けて、園芸用ファンヒーターを購入するなどハウスを加温する設備を整えている。栽培が軌道に乗れば、村のPRキャラクター「まっくん」の名を冠した「まっくんバナナ」(仮称)として売り出したい考えだ。伊藤さんは「標高が高く涼しい長野県。常識で考えたら、バナナ栽培は無理だと言う人が多いと思う。でも、人と同じことをやりたくないし、常識を覆したい」と力を込める。

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