「コロナ差別」よくないよ 園児たちへ紙芝居

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片羽保育園の年長児に向けて紙芝居を読む宮坂さん

諏訪人権擁護委員協議会は、新型コロナウイルスの感染への不安から感染者やその家族に差別的な言動を向けてしまわないよう、子ども向けの紙芝居を制作した。諏訪地域の保育園、幼稚園、認定こども園計63園に5日から順次、届け始めた。同日は諏訪市の片羽保育園で年長児に読み聞かせを行い、物語を通じてコロナ禍の中での差別を生まないよう呼び掛けた。

紙芝居は同会の宮坂則子さんが物語を作り、子ども向けの本の絵を描く画家の塩田守男さんが絵を担当した。タイトルは「にこにこ森のなかまたち」。

物語では、動物たちが仲良く暮らしていた森に新型コロナウイルスの流行を知らせる手紙が届き、全員が手洗いやマスクの着用を心掛けるようになる中、キツネの子どもがせきをしてしまったことがきっかけで仲間外れにされてしまう。「きつね君はコロナウイルスだ」「あっちへ行け」「きつね君ともう遊ばない」など辛辣な言葉が投げ掛けられる。「コロナウイルスは動物たちを病気にするだけでなく、動物たちの心を意地悪にしてしまうようです」と、差別の広がりを悲しむ作者の思いがつづられている。動物の子どもたちはその後、きつね君に向けて発してしまった“意地悪”な言葉を後悔して謝り、最後は仲直りした。

紙芝居を読む宮坂さんに真剣なまなざしを向けていた園児は「きつね君がかわいそうだった。優しくしてあげないといけない」と話した。朗読後、紙芝居を関ゆかり園長に手渡した同協議会の藤森順三会長は「もしも新型コロナに感染してしまった人がいたとしても、その人に対して嫌なことを言うのは絶対にやめてね。よろしくね」と園児たちに伝えていた。

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