諏訪湖ワカサギ生き残り2割 漁協試験捕り

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諏訪湖のワカサギ大量死問題で、諏訪湖漁協は12日、大量死発生後に計4回行ったワカサギ試験捕りの結果を公表した。湖内の定点6カ所で投網を打った結果、各地点での1回当たりの合計は550~192匹となり、発生前の7月23日(2270匹)比で最高でも24%程度の水準にとどまった。藤森貫治組合長は「発生前に居たワカサギの8割が被害を受け、生き残りは2割程度と推計される。非常に厳しい状況だ」との認識を示した。

ワカサギ被害は 死骸回収量だけで1トンを超えたが、湖底に沈んだほか、天竜川に流れ出た死骸も相当数あるとみられている。漁協の被害推計について、組合長は「重量換算すると20トン相当が打撃を受けたと考えられる」と述べた。

ただ、直近の9日は数が上向いており「湖面付近の酸素量は元通りになり、魚が避難場所としていた流入河川から湖内に戻りつつある状況もうかがえる」と説明。伊藤忠雄専務理事と藤森重利漁場管理者は「いまなお河川生活を送る魚はおり、生残率は今後上がる可能性もある」とした。

漁協は引き続き試験捕りをこまめに行い、例年9月から始まる投網漁への対応を検討する方針。藤森組合長は「自湖(諏訪湖)のためにも、諏訪湖産の卵を頼りにする全国湖沼のためにも、来春のワカサギ採卵を第一に考えなければならない。漁、釣りの全面禁漁だけは回避したい考えでいるが、数字が上向いてこなければ相当に厳しい選択をせざるを得ない」と話した。

■低酸素水拡大「強風」が呼び水・漁協考察

諏訪湖漁協は12日、ワカサギ大量死について「湖全体の酸素不足が原因で起きたことは明らかだ」と主張した。少雪や空梅雨で河川からの流量が乏しく、湖底貧酸素の規模が平年より大きくなった一方、湖面付近の有酸素水の容量は少なかったと推察。7月26日の「降雨と低温」で上下の水が混ざり湖全体が低酸素になったとの見方があるのに対し、同20日頃から続いた「強風」が“呼び水”になったとした。

漁協は近く、環境省など関係省庁を訪れて今回の被害を説明する。「問題の元凶は湖底貧酸素。湖内に貧酸素水を抱えないための政策を訴えたい」としている。

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