夏の食中毒 2日目のカレーは要注意

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日本列島は連日の猛暑に見舞われている。秋を迎えたのは暦の上だけで、まだしばらくは厳しい残暑が続く見込みだ。高温多湿のこの時期は熱中症への警戒が必要だが、食虫毒の要注意シーズンでもある。原因となる細菌やウイルスから身を守るためには「菌をつけない」「菌を増やさない」「殺菌する」の3原則を励行したい。

県内では梅雨明け以降、気温の高い状態が続いており、今夏になって「食中毒注意報」がすでに4回発令された。この期間にとどまらず調理前には手を洗ったり、肉や魚を扱った包丁、まな板を消毒して使うよう心掛けたい。生鮮食品を購入する際には鮮度の良い食材を選び、表示のある食品についてはこまめに消費期限をチェックすることも大切だ。

料理の作り置きや温め直しもなるべく避けたい。というのも、常温で一晩寝かせた“2日目のカレー”が原因で食中毒を発症した事例が、全国で時折り報告されているからだ。原因はウェルシュ菌という細菌。厚生労働省によると、自然界に広く生息し、増殖して食物とともに腸管に達して食中毒を引き起こす。

ほとんどの細菌は加熱することで退治できる。ウェルシュ菌は例外だ。熱に強いため、カレーやシチューなどの煮込み料理が原因となることが多い。7月に熊本県内の老人福祉施設で発生した集団食中毒は、この菌が増殖した煮込み料理が原因だった。

比較的症状が軽いため、家庭では寝冷えや夏風邪と勘違いすることが多いという。だが、抵抗力が弱まった高齢者が発症すると重症化する恐れもある。余ったら小分けにして冷蔵保存し、食べる直前に加熱すれば防ぐことができる。

昨年の発症事例が1200件・患者数が2万2700人を超えた食中毒のうち、発生場所別でみると一般家庭は1割程度とされている。だが、公表された数字は医師の診断を受けた人であり、実際にはもっと多くの人が食中毒をにかかっていると推定される。

連日の暑さで蓄積された夏の疲れが出てくる時期だ。リオデジャネイロ五輪の観戦で寝不足気味の人も多いのではないか。夏バテで胃腸などの消化器官が弱まると免疫力が落ちてくる。休日には、十分な睡眠や休息を取るなどして体調管理に努めたい。

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