高島城天守閣復興50周年 記念事業あすから

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天守閣の木造模型が展示された高島城内の企画展示室。復興を願い、挑み続けた人々の歩みと建物の魅力が紹介されている

諏訪市の高島城天守閣復興50周年記念事業が18日から始まる。天守閣内にある企画展示室では「天守復興!」と題した企画展がスタート。復興50周年記念誌「諏訪の浮き城高島城のすべて」も発売する。初日の高島公園ステージでは第50回高島城祭と記念式典を行い、新型コロナウイルスの感染防止対策で出席者を限定して節目を祝う。

高島城は1875年までに城内の建物が全て取り壊された。大正時代以降に再建運動が起こり、4度目の運動が結実。7212人から9536万円余の寄付が集まり、公費を使うことなく天守閣などを復興し、1970年5月16日に竣工式が行われた。

企画展ではパネルを中心に展示し、復興に挑み続けた諏訪の人々の歩みと復興天守閣の魅力を特集する。諏訪市大手町で割烹旅館を営む傍ら、4度目の復興運動に情熱を傾けた中島篤平や、復興天守閣の設計を手掛けた大岡實の紹介もある。藩主家の家紋が入った鏡や矢を入れる筒、9代藩主忠誠の書状などが初公開された。

さらに、1915年に諏訪郡役所で開かれた「郡物産展覧会」に出品された天守閣の木造模型(高さ2・64メートル)も展示された。撤去前の天守閣の写真を頼りに武井辰雄らが製作したもので、諏訪大社下社秋宮での展示を経て旧長地村(現岡谷市)に引き取られ、現在は同市長地小学校郷土資料室に保管されている。

記念誌はA5判、全カラー48ページ。一般社団法人「大昔調査会」(諏訪市)などが編集を担当し、高島城前史と高島城の時代、天守閣復興から現在に至る歴史をまとめた。500円。

高島城祭は18日午前10時から開き、記念誌の披露や能楽の奉納を行う。

企画展は来年5月23日まで。時間は午前9時~午後5時30分。入場料は大人310円、小中学生150円。問い合わせは高島城(電話0266・53・1173)へ。

◆高島城◆  豊臣秀吉の家臣、日根野高吉が1598年に築城した。諏訪湖の波打ち際にあったことから「諏訪の浮城」と呼ばれ、諏訪氏の居城として270年間その威容を誇った。復興天守閣は鉄筋コンクリート造り。郷土や高島城の資料館となっていて、3階展望室からは富士山や諏訪湖が一望できる。「続日本100名城」にも選定されている。

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