レンタサイクル位置把握へ システム実証実験

LINEで送る
Pocket

レンタサイクルのハンドルに取り付けられたLPWA小型発信機

公立諏訪東京理科大学(茅野市)が中心となって産学公で取り組む「『スワリカブランド』創造事業」で、実証実験が進められている登山者見守りシステムの技術を応用したレンタサイクル利用者の位置を把握する実証実験が18日、諏訪市湖岸通りのホテル紅やマリーナで始まった。遠距離通信が可能なLPWA(ローパワーワイドエリア)送信機を自転車に取り付けて位置を把握し、観光客の観光案内やトラブル対応につなげる狙いがある。19日までの2日間実施する。

同社によると、レンタサイクル事業は利用者が年々増加傾向と好調。一方、外国人利用者増加による多言語対応や、事故、機器不具合、迷子などのトラブルが課題となっていたという。実証実験は、同社と同事業を担当する同大客員研究員の川口一雄さんが知り合いだったことから実現。スマートフォンなどのGPS機能でも位置の把握は可能だが個人情報に当たることから、LPWAの見守り発信機を自転車に取り付け、自転車の位置を見守る方式とした。

同事業の核となるLPWAは、送信できる情報量は少ないが、低消費電力で広範囲、遠距離通信を可能にする無線技術。GPS(全地球測位システム)で取得した位置情報を3分置きに送信し、茅野市役所屋上の受信アンテナを介して地図アプリに落とし込んで、現在地などを表示する仕組み。誤差は10メートルほどだという。発信機ごとに色が異なり、表示されたタグをクリックすると、発信時間や電池残量が分かる。発信機は、諏訪地域に事業所がある民間企業と共同開発したスワリカブランド製。大きさは縦約65ミリ、横約50ミリ、幅約20ミリ。重さは約20グラムと軽量。実験では自転車のハンドルに取り付けた。

自転車約20台のほか、ボートなどにも搭載。初日は観光客の親子らが実験に協力し、諏訪湖を1周。マップには諏訪湖を囲む協力者が通った跡が表示された。同大の小林誠司特任教授も実際に諏訪湖畔を自転車で走行し、「(トラブルなどに即座に対応できる)今取り組みの必要性を実感した。実用化に向けて頑張りたい」と話していた。同社トータルプランニングセンターの柘植達也さん(55)は「諏訪湖周遊と合わせて諏訪大社に参拝する人も多い。お客さまの安心安全につなげられるよう取り組んでいきたい」と期待した。

おすすめ情報

PAGE TOP