天守閣復興50周年祝い能楽奉納 高島城

LINEで送る
Pocket

高島城天守閣復興50周年記念式典で奉納された能楽。写真奥が復興から半世紀を経過した天守閣

高島城天守閣復興50周年記念式典が18日、諏訪市の高島公園で行われた。行政、経済、文化団体の代表をはじめ、復興事業に携わった関係者ら約40人が参加。市民の寄付のみで天守閣を復興した当時の人々の心意気に思いをはせ、記念誌の披露や能楽の奉納で半世紀の節目を祝い、高島城の歴史と伝統を受け継ぐ決意を新たにした。

式典は高島城祭実行委員会(会長・金子ゆかり市長)が主催。新型コロナウイルスの影響で5月から延期していた第51回高島城祭を兼ね、出席者を限定して開いた。

藤色の着物姿であいさつした金子市長は「高島城が諏訪市のシンボルとなり、歴史と伝統をつなぐ核となって市民に愛され、世界中に発信していくお城として守っていきたい」とあいさつ。大昔調査会の高見俊樹理事長が50周年記念誌を披露し、「ビジュアル的にも楽しめるガイドブックの決定版。高島城と諏訪の歴史を振り返る一助にしてほしい」と期待した。

能楽奉納は観世流能楽師で重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊さんが、喜びと祝福の演目「猩々」を奉納した。会場周辺で市民や観光客が見守り、神秘的な舞に見入っていた。

復興事業に携わった地元の諏訪造園業組合や小和田太子講、旧高島藩主の諏訪家関係者、復興発起人中島篤平の親族、設計者大岡實の研究者らも出席した。諏訪家第15代当主の諏訪忠則さん(57)=東京都=は「50年前の式典で除幕をしたことが昨日のことのよう。50周年は市民の皆さまのおかげ。これからもぜひお守りいただきたい」と語り、地域の発展を願った。

高島城ではこの日、復興50周年記念展「天守復興」が始まり、記念誌(500円)や記念御城印(300円)の販売も開始された。市は来年5月23日までの期期中、市内在住者の入館を無料にしており、天守閣復興までの経過と建築物としての魅力に触れてほしいと呼び掛けている。

おすすめ情報

PAGE TOP