岳麓の鏝絵連携 富士見、原など3館企画展

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富士見町歴史民俗資料館と原村八ケ岳美術館、北杜市考古資料館(山梨県)の3館連携ミニ企画展「鏝絵を巡る旅」が、各館で開かれている。八ケ岳定住自立圏を構成する3市町村共同企画(同圏共生ビジョン資料館連携事業)で、八ケ岳山麓の特徴ある文化として継承されている鏝絵にスポットを当てた展示。各館では、鏝絵文化が発展した背景や特徴的な鏝絵の数々を紹介している。会期は12月25日まで。

富士見町では、江戸時代に汐(水路)を引く技術が進んだことで標高の高い土地が開田され、水田耕作面積が増えた。これに伴い、大切な米を火災から守るための土蔵があちこちに築かれたという。土蔵には家紋や屋号、造形物が付された鏝絵が飾られたとされる。同町歴史民俗資料館では町内に現存する鏝絵の写真約30枚を展示している。

原村では、2010~14年に村内の土蔵469棟を調査した結果、1224点の鏝絵を確認。明治時代になってから作られたものが多いという。大黒や恵比寿、鶴亀、龍などの縁起物の絵柄がある一方、家紋や屋号、名前の一文字が施されたものもある。八ケ岳美術館では古い鏝絵や現代の左官職人が製作した鏝絵などを展示している。

北杜市では、主に須玉町津金と小淵沢町上笹尾地区に多く現存するという。須玉町では69カ所で鏝絵を確認。土蔵のほか、商店の看板や離れの厠の小窓にも見られるという。小淵沢で見られる鏝絵は、その多くが茅野市の宮坂儀とその仲間の手によるものだという。同市考古資料館ではパネルや鏝絵、道具類などを展示している。

共同企画展に合わせ、3館合同のスタンプラリーも開催中。3館すべてのスタンプを集めると、各館のオリジナル缶バッジがもらえる。

展示などに関する問い合わせは町歴史民俗資料館(電話65・3572)、八ケ岳美術館(電話74・2701)、市考古資料館(電話0551・20・5505)へ。

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