インドシルク魅力伝える企画展 伊那市創造館

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絹を使ったインドの民族衣装や壁掛けなどがそろう企画展=伊那市創造館

伊那市創造館で23日、インドの染織品をそろえた企画展「インドシルク―手しごとと伊那谷の未来」が始まった。伝統技術を受け継ぐ民族衣装をはじめ、子ども服や壁掛けなど40点余を展示。多様なシルクの魅力を伝えるとともに、上伊那地方で培われた養蚕技術が伝わるインドとのつながりも交じえて紹介する。11月23日まで。

岩立フォークテキスタイルミュージアム(東京都)の所蔵品を展示。19世紀後半以降に作られ、地域や宗教の違いによって生まれた地方色豊かな染織品がそろう。民族衣装のサリーにはさまざまな技法が用いられ、細かな文様の絞りや、野蚕が吐く金色の糸を使った水玉模様が布を彩る。

会場入り口には、婚礼儀式で新婦がかぶるベール「フルカリ」を飾り、華やかな刺しゅうも見どころの一つ。絹の女王を意味する「パトラ」は、花嫁の衣装に使われる伝統工芸。縦と横の糸を染め分けて織り込む精巧な技術に触れることができ、貴重な絹織物だという。

同館学芸員の荒川利江さん(48)は「柔軟で自由な発想から生まれるインドの作品を通して、シルクの魅力をより感じてほしい。絹は伊那谷の資源でもあり、かつて養蚕の盛んだった上伊那地方の今後の可能性を探るヒントにもなれば」としている。

関連イベントとして31日と11月1日に、ワークショップ「伊那紬のはたおり体験」を開催する。柔らかな紬糸を織り込み、シルクのランチョンマット(食卓の敷物)を作る。入場料に加え、参加費1000円が必要。

このほか、11月14日午後1時30分から、国際協力機構(JICA)の元青年海外協力隊員で、インドで養蚕技術の普及に努めた飯田陽平さん=伊那市出身=の講演会を同館講堂で開く。

開館時間は午前10時~午後5時。火曜休館(祝日の場合は翌日)。入場料500円、高校生以下無料。ワークショップと講演会は事前予約が必要。問い合わせは同館(電話0265・72・6220)へ。

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