野村メディカルデバイスと信大 検査機試作

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小型PCR検査機の試作品を披露する森社長(左)と開発に携わった信大医学部の松田和之教授

信州大学医学部と医療用機器開発・製造の野村メディカルデバイス(茅野市)は23日、新型コロナウイルスの検査などに使われるPCR検査機について、既存の製品より小型で、早く結果が出る技術を確立したとして、県庁で試作品を発表した。来年1月に完成した製品を発表することを目指している。

既存のPCR検査機は大学病院や検査センターなどで多くの検体を同時に検査することに向いているため、小規模な医療機関でも使いやすく、8検体程度を1時間以内で検査できる装置を目指した。試作品は一辺約30センチの立方体で、完成品は一辺20センチほどにできるという。

さらに、既存の製品は検体を入れる容器が専用品で運用コストが掛かるため、同社の製品では手に入れやすい市販品の容器が使えるようにした。価格は装置単体で60~70万円、検体から検査に必要なDNAやRNAを取り出す前処理を自動化する装置を含めて数百万円程度を考えているという。

同社は信大医学部の教授に勧められ、2018年から小型PCR検査機の開発に取り組んできた。当初は研究用に研究者個人の机の上で使えることや、小児科や歯科、手術、救急外来などさまざまな医療現場ですぐに結果が出ることを目的にしていた。

森昭雄社長は、技能が必要な検査の前処理も自動化して看護師らでも扱えるものにしたいという。開発当初は新型コロナの流行は想定していなかったが、国や県が方針を示しているかかりつけ医など身近な医療機関での検査に「貢献できれば」と話した。

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