2020年10月25日付

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「仮装で入園無料」。子連れで訪れた遊園地の張り紙にはっとさせられた。周囲を見回せば、あちらこちらで三角帽子やマントを着用したかわいらしい子どもの姿。今年もそんな時期が来たのかと実感した▼近年、日本でも急速に浸透しているハロウィーン。古代ケルト人の収穫祭や悪魔ばらいが起源とされ、10月31日は死者の霊が家族を訪ねてくるお盆のような意味合いがあったそうだ。米国で仮装した子どもたちがお菓子を求めて近所を歩き回るスタイルが確立したのは1950年代以降らしい▼国内では仮装イベントのイメージが根付き、東京渋谷ではばか騒ぎする若者の姿が風物詩に。街中ではおなじみのカボチャに「ハッピーハロウィン」と書かれた販促物を目にするが、そもそも何がハッピーなのか。毎年釈然としない思いでこの時期を迎える▼日本は海外の文化を取り入れ、独自に発展させてきた。クリスマスやバレンタインデーもしかり。定着の背景には商業的意図があり、ケーキやチョコレートなどの需要を生み出す。イベント化した記念日を不純と捉える人もいるだろうが、その経済効果は計り知れない▼コスプレしたい。羽目を外したい。そんな人にハロウィーンは大義名分を与えてくれるが、それだけでは敷居が高い。おじさんも参加したい。そんな思いに応える新たな仕掛けがあれば、財布のひもを緩める動機になるかもしれない。

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