横川蛇石発電所が竣工 県企業局が辰野に建設

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辰野町の横川ダムえん堤下に完成した県企業局の「横川蛇石発電所」(中央の建物)

県企業局は27日、辰野町の横川ダムに建設した「横川蛇石発電所」の竣工式を現地で行った。県や町の関係者約50人が出席。県が目指す脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーを供給する水力発電所の完成を祝った。発電所はすでに4月から稼働。一般家庭約420世帯分に当たる年間発電量約151万キロワットアワーの全量を売電し、売上金を県の事業に役立てる。

発電所の場所は横川ダムのえん堤下。2018年12月から工事に着手していた。発電はダムと発電所の落差(最大17.89メートル)を利用し、ダム湖の水で発電用の水車を回す。

発電所は地域の憩いの場や子どもの学習の場として活用する目的もあり、施設内には展望デッキと見学ギャラリーを設置。ギャラリー近くにあるスイッチを押すと、建物の内壁に発電所を紹介する映像が映し出される仕組みになっている。

式典で県企業局の小林透・公営企業管理者は「発電所は景観や環境に配慮し、集いの場とするコンセプト。計画から建設、管理運営に至るまで地元と連携した。今後、企業局が(水力発電所を)計画する地域と密接に連携した水力発電所のモデルにしたい」と式辞を述べた。

式典には「横川蛇石発電所」の名付け親となった辰野町辰野中学校1年生の伊藤釉さん(13)も出席。横川川にある粘板岩に変成岩が混じる国の天然記念物「蛇石」を「多くの人に知ってほしくて名付けた。発電によってみんなが明るく暮らせたらいいと思う」と話した。

県企業局では28日午前10時から午後3時まで発電所の完成見学会を開く。普段は入ることのできない発電所内部の見学もできる。受け付けは随時現地で行う。問い合わせは県企業局南信発電管理事務所(電話0265・72・6121)へ。

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