化学災害に備え連携強化 大規模救急救助演習

LINEで送る
Pocket

薬品被ばくの想定で負傷者を救出、除染作業に向かう隊員ら

諏訪広域消防本部とセイコーエプソン諏訪南事業所(富士見町)、県内医療機関、県警などが参加する大規模救急救助演習が27日、同事業所構内で行われた。同本部が昨年導入した、化学災害対応の除染資機材を使った初の演習で、約950人が参加。救助や除染作業の段取りと資機材の使い方、各機関の連携を確認して災害への態勢を強めた。

諏訪6市町村持ち回りで年1回行い、富士見町での実施は初めて。同事業所が毎年行う防災訓練と併せた。

演習は、大地震で事業所内の薬液供給パイプが破損して硫酸が流出、作業中の社員が負傷して建物内に取り残された想定。諏訪管内各署から救急救助隊10隊36人と地元消防団、県警が現場に駆け付け、信大医学部付属病院(松本市)のドクターヘリ、諏訪赤十字病院のドクターカーが出動した。

はしご車を使った高所からの救出と特別救助隊員による救助をし、専用テントで被災者を除染。医師の診察、医療機関への引き継ぎでは、同事業所の産業医と病院医師の連携も実践した。

宮坂浩一消防長は講評で「演習の 結果を検証して災害への備えをさらに強めて。現場で強みとなる、各機関相互の顔の見える関係づくりをさらに進めてほしい」とした。

同事業所防災本部長の吉田佳史執行役員は「大規模な演習は初めてで大変有意義な訓練になった」とし、本部事務局の長谷川典久総務部課長は「高所からの救出や救助隊との連携など初めての活動が大変勉強になった。自社の防災マニュアルをさらに磨き、実践力を高めたい」と話していた。

消防本部では今後、除染に要した時間の管理や資機材の扱い方、化学災害時の医療機関との連携を検証して一層の強化につなげる構えだ。

おすすめ情報

PAGE TOP