防災事業の需要調査 中村さん辰野で聞き取り

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防災事業調査で災害時における共助を想定し「どんな人と交流したいか」と尋ねる中村さん=辰野町のイベント会場

辰野町の実践型インターンシップ事業で、山口県立大学国際文化学部3年の中村はつきさん(20)=伊那市出身=が、地元企業の進める防災用品などの掘り起こしプロジェクトに挑戦している。約1カ月かけて行政や住民に対するアンケートを積み重ね、防災設備や備蓄品についての需要を調査中。地域へ広く関心を促す事業につなげようと、熱心に取り組んでいる。

■苦境を前向きに

実践型インターンシップでは、企業のプロジェクト募集に応じた学生が1~6カ月間の長期間にわたって研修。企業には若者の発想を取り込んだ事業改善や新規展開、学生には経験値向上など双方にメリットがある。町が学生1人につき、月額10万円の活動支援金を補助する仕組み。

中村さんは現在休学中で、今月から半年間の海外留学を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期に。「学びを深める時間ができた」と苦境を前向きにとらえて伊那市内の実家へ戻り、長期間じっくりと活動できるインターン先を探した。

活動は今月末まで、辰野町に事業部を置くアイ・コーポレーション(本部・岡谷市)の防災部門で、海上コンテナと防災備蓄品のセット販売に向けた需要調査と分析を任された。町へ連日通い、町の危機管理係や区長と面談し防災の現状を把握。イベント会場では、自作のパネルを掲げて住民に声を掛け「どんなコンテナを使いたいか」などと質問し意思疎通を図っている。

■あす成果報告会

中村さんは30日に成果報告会を開く。町や区が防災における住民の自主性を期待する一方、住民は行政へ避難所や備蓄品の確保を望むなど「調査を進めるうちに、立場によって求めるものに違いがあると感じた」という。「課題をしっかりと伝えつつ、多くの人が今後の防災事業に興味を持てるような成果内容を示したい」と意気込んでいる。

同社リノベーション事業部の宇佐美智也部長は「中村さんの アイデアと行動力のおかげで、充実した調査結果がまとまりそう。防災をビジネスとして確立すれば、若い人ら幅広い世代の関心が高まるのでは」と期待を寄せている。

報告会は同日午後2時から、JR辰野駅隣りの信州フューチャーセンターで開く。申し込み不要で自由に参加できる。問い合わせは同センター(電話0266・43・3360)へ。

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