道の駅ビーナスライン蓼科湖 開業から3カ月

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この週末も大勢の行楽客でにぎわった蓼科湖。道の駅での買い物や湖畔の紅葉、足こぎボートなどを楽しんだ=1日正午すぎ、茅野市蓼科高原

茅野市蓼科高原の県道沿いに道の駅「ビーナスライン蓼科湖」が開業して3カ月余りが経過した。コロナ禍の中での船出だったが、国の観光需要喚起策「Go To トラベル」も追い風になり、「コロナ前よりにぎわっている」と地元関係者。湖畔の遊歩道を散策する人は増え、敷地内にある店舗の売り上げもおおむね好調のようだ。道の駅で得た情報を基に市内を周遊する旅行者も多く、近隣観光地への波及効果を生んでいる。

「蓼科湖畔を散策する人が明らかに増えた。滞在時間も延びている」。湖畔で温泉宿を経営する蓼科区の町田優一区長は、道の駅の開業効果を実感する一人だ。

敷地内には市が、ガラスと木材を多用した公衆トイレ・休憩展望室を整備。避暑需要が高まった8月に訪れた市内の親子連れは「きれいなトイレができたので、のんびりできます」と木陰で過ごし、同所でパンフレットを入手した群馬県からの観光客は奥蓼科へ、神奈川県の家族は白樺湖へ向かった。

北八ケ岳リゾートが運営する地元農産物の直売所「蓼科農家」はこの週末、野菜やリンゴ、ブドウなどを買い求める人でにぎわった。「9月の4連休と紅葉期は特に、大勢がいらしてくれました」と吹田道夫店長。買い物客との対話では近隣の飲食店や土産店を紹介することも。女性スタッフとともに「広報隊」を結成し、蓼科一帯に波及効果が生まれるよう努力する。

地元産へのこだわりから今季の営業は3日までとし、春まで休業するが、「最後までしっかりと、おもてなしと宣伝をします」と意気込む。

観光まちづくり会社「帰ってきた蓼科」が開設し、鎌倉販売店が運営する「蓼科アイス」。八ケ岳中央農業実践大学校の牛乳など地元素材にこだわったソフトクリームが人気で、新作も続々登場。蓼科来訪の”証し”としてSNS(インターネット交流サイト)に写真が投稿されることが多く、若者や女性を蓼科へ呼び込む。通年営業に向けてスープと持ち帰りできる軽食をメニューに加える予定だ。

道の駅では今秋、ドライブインシアターを開催。蓼科高原芸術の森彫刻公園では「花束マルシェ」が催された。にぎわいの持続やさらなる活性化に向けては、「連携事業やイベントが不可欠になる」と観光事業者の一人。蓼科観光協会では、冬の寒さや雪を生かした体験イベントを模索しているとし、「感染予防対策を講じながら道の駅を拠点に魅力ある企画を展開し、選ばれる蓼科にしていきたい」と話している。

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