ゲンジボタル復活へ取り組み 南箕輪村大泉

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大泉ホタルの会設立に合わせて専門家にカワニナ養殖の話を聞く住民

南箕輪村大泉の住民有志が今年度から、地区内に生息していたゲンジボタルの復活に取り組む。10月末には活動の中心となる組織「大泉ホタルの会」を設立した。まずはホタルの幼虫の餌となる巻貝カワニナの繁殖に着手する。同会の原悟郎会長(74)は「ホタルの復活は至難の業だと思うが、何年か先にホタルが乱舞するように、みんなで協力し合いたい」と話している。

大泉地区では数年前、村道大泉南24号線に架かる花窪橋下流の大泉川にゲンジボタルが自然発生した。地元住民によると「数は1000匹近くいたと思う」という。

ところが発生の翌年、付近の工場から誤って川へ化学物質が流入し、ホタルは全滅した。地元の大泉田園景観保全会が住民から意見を聞いたところ「もう一度、ゲンジボタルの光を見たい」との声が多く、今回の「ホタル復活作戦」につながった。

大泉ホタルの会は、交流のある上伊那農業高校コミュニティデザイン科里山コースの黒岩雅也教諭や生徒の協力を得て、同校の屋内と地区内にある水田を活用し、双方でカワニナを育てる計画。同会ではカワニナの養殖に詳しい県自然観察インストラクターの野口輝雄さん=伊那市西箕輪=を顧問に迎え、継続して指導を受けることにしている。

黒岩教諭は「野口先生の話を聞けば、高校の室内でカワニナを繁殖させるのは条件が整っていると思う」と飼育に意欲的。野口さんも「これまでの経験を惜しみなく伝えたい」と資料を提供した。

同会の唐澤俊男事務局長は「ホタルについてはカワニナを繁殖させながら考えたい。村内にはゲンジボタルが生息する場所もあり、今後、専門家のアドバイスを受けたい」と話した。

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