2016年02月25日付

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桜と聞くと心が躍る。なんとなく気持ちが明るくなる。日本気象協会がきのう発表した桜(ソメイヨシノ)の開花予想によると、関東甲信はおおむね平年並みらしい。あと1カ月余り。咲くのを楽しみに待ちたい▼伊那市で「桜守の会」が近く発足するそうだ。桜の保護育成の地域リーダーとして市が養成している「地域桜守」のグループである。伊那、高遠、長谷の3市町村合併から来月末で節目の10年。新たなまちづくりのシンボルに掲げた「日本一の桜の里づくり」が根を張りつつある▼名所の高遠城址公園。見事な花の陰には、「桜守」の年間を通した地道な活動がある。長い間中心となってきた稲辺謙次郎さんによると、公園内のタカトオコヒガンザクラは今、世代交代の大事な時期を迎えている。それだけに「桜守もまたこれからも不死身でなくてはいけない」と本紙のエッセーで後継者育成の大切さを説いていた▼身近な桜も同じ。病気に弱いとされるソメイヨシノも、そばで見守ってくれる人がいれば心強い。来年度で50人近い地域桜守が誕生するという。そのネットワークを大いに生かしてほしい。伊那公園や春日公園、三峰川沿いの並木など桜の季節は、確かに「日本一」を思わせる風景が広がる。素晴らしい一本桜も多い▼行政の垣根を越え、あらゆる所に桜はある。取り組みが他の自治体にも広がり、美しい風景を後世に残せたらいい。

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