ICT活用教育に成果 高遠の学校で公開授業

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タブレットに映る高校生の手の動きを見たり、画面越しに届く声を聞いたりして自らの書の改善点を学ぶ高遠中の生徒。この授業の様子はライブ配信された

伊那市教育委員会は4日、ICT(情報通信技術)活用教育に関する催し「ICT Conference 2020 in INA TAKATO」の公開授業を高遠町地区の全3小中学校と高遠高校(同市)で行った。市が進めるICT活用教育の成果を多くの教育関係者に見てもらう機会で、全9授業をオンラインでライブ配信。市内外の延べ183人が視聴した。

文部科学省の「新時代の学びにおける先端技術導入実証研究事業」の委託を受け、市が取り組むICT活用教育の一環。事業最終年度の今年は3回に分けて実施。新型コロナウイルスの影響で中止した教員研修に代わり、教員がICT活用教育への理解を深める機会にもした。

高遠中1年1組と同高芸術コース書道専攻は、遠隔会議システム「Zoom(ズーム)」で両校をつなぎ、書写指導交流を展開。中学生はタブレットで手元を撮影しながら課題文字の一部「実行」を書き、「どのような点に注意すればいいですか」と指導を仰いだ。高校生は見本の書を画面に映し、改善箇所を朱書きや赤ペンで書き加えて助言。「もう少し下に書くといいよ」「その調子で頑張って」と教えた。

公開授業には信州大学教育学部の教授らが 指導者として各1人付き、視聴者に向けて授業の見どころ 紹介や授業終了後の振り返りを実施。書写指導交流の授業後には、筆の動きをリアルタイムで見ながら学ぶことができ、改善点を理解しやすいといったズーム活用の利点が説明された。

市は12月末までに市内小中学校の児童、生徒全員に1台ずつタブレットを配備し、ICT活用教育のさらなる推進を図る計画。市ICT活用教育推進センターエリアコーディネーターの足助武彦教諭は全3回のカンファレンスを終え、「多くの人にICT活用教育への関心を持ってもらえた。市のICT活用教育が充実していく第一歩になった」と手応えを語った。

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