シベリア抑留体験学ぶ 豊田地区公民館

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玉音放送に耳を傾け、シベリア抑留体験を学び閉講

玉音放送に耳を傾け、シベリア抑留体験を学び閉講

終戦記念日の15日、諏訪市の豊田地区公民館(飯田朝治館長)は、戦争をテーマにしたふるさと講座「豊田村誌を読む」を開いた。住民ら約30人が参加。1945年8月15日正午に昭和天皇がラジオで終戦を伝えた「玉音放送」に耳を傾け、地元のシベリア抑留体験者の手記から現地での悲惨な状況などに思いをはせた。

昨年に続く終戦記念日の講座で、「先輩が身を粉にした生きざまを語り継ぎ、後世に伝えていくべき」(飯田館長)と企画した。シベリア抑留は90代の小泉末也さん=有賀=の体験をもとに、同講座運営委員の笠原康宏さんが発表。「極寒、重労働、飢餓のシベリアでの三重苦をすべての抑留者が話す。過酷で医療もなかった」と紹介した。帰還当時はそのことを家族にも話さなかったが、後に伝えるために近年になり、本や歌集で残しているとした。

受講した70代の女性は「戦争のすごい話を体験者の話を直接聞くことで、胸に残る」と感想を話した。

講座はこの日が最終となり閉講式を開いた。3年前に完結した『豊田村誌』の編さんを機に、昨年から編さん委員を講師に村誌を読み、地域の歴史を深めてきた。村の成立から祭りや地名、教育、上野大根など全20テーマを取り上げ、豊田小6年生が取り組んだ地域学の発表もあった。

閉講式で、村誌を監修した田中薫さん(91)=下諏訪町=は「50年、70年たつと村誌が一つの資料となる。読む会は素晴らしい考えだった。読みやすく仕上げられ、子ども、子孫に親しまれ次世代の参考になれば」と期待した。林豊運営委員長は「皆さんの参加と後押しで10回続けられた」と感謝していた。

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