2020年11月6日付

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年を重ねるにつれて、あっという間に時が過ぎていくように感じる。そういうものだとは思っていたが、今年の速さといったらどうだ。思い出されることは新型コロナウイルスの感染拡大の影響ばかりで、春にはどんなことがあり、夏には何をしたのかが、すぐには思い出せないほどだ▼この秋にしてもそうだ。間違いなく秋がやってきて、その期間もちゃんと過ごしているはずなのに、どういうわけか実感に乏しい。気が付いたらもう11月だった。恒例だったイベントがなくなり、秋祭りが行われなかったせいだろうか▼実施時期が決まっている行事は季節の記憶として残っていくものだ。例えば市民夏祭りの熱気は忘れないし、晩夏の花火大会は季節の変わり目を感じさせてくれる。そういう大事なものが今年はなかった▼5月の大型連休もお盆休みも、親族の帰省がなかった。都会の友人とも正月以来会っていない。これもまた季節感を失わせている要因だろう。そういえば、人事異動に伴う送別会も、新入社員の歓迎会も延期したままだった▼北の方から、天気予報に「雪だるま」のマークが登場するようになった。軽井沢では早々にスキー場がオープンしているし、東京では街に冬の訪れを告げるという「木枯らし1号」が吹いたそうだ。確かに朝夕の風は冷たくなっている。そして7日はもう立冬である。秋を実感できないまま冬が来てしまうのか。

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