露地野菜でスマート農業 伊那市実演会

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JA菜園で行われたネギの自動収穫機の実演

伊那市は5日、IoT(モノのインターネット)やICT(情報通信技術)を活用したスマート農業の実演会を同市西箕輪のJA菜園で開いた。今年度から露地野菜での実証実験を開始し、この日はネギの自動収穫機や自動操舵トラクターを実演。農作業の自動化や省力化により生産性や収益の向上につなげる狙いで、地域の農家への展開を図っていきたい考えだ。

先端技術を活用して地域課題の解決を目指す新産業技術推進事業の一環。これまでは水稲を中心に取り組んできたが、新たに畑作への展開を目指し、収益性の高い重点品目として生産振興を図っているアスパラガスや白ネギに着目。国の地方創生推進交付金などを活用し、JA上伊那が出資するJA菜園を実験フィールドとして今年度から3年間の計画で取り組む。

ネギの収穫は従来、掘り取り機を付けたトラクターで根切りを行った後、手で引き抜いており、相当の労力を要していたという。自動収穫機ではオペレーターは乗車したままネギが掘り出され、後方の作業台へ。作業時間や労力を大幅に減らせる。また、自動操舵トラクターはGPS(衛星利用測位システム)を搭載。初心者でも直進精度の高い畝立てが可能とした。

実演会には農家や農業関係者など約70人が参加。農機メーカーの担当者から説明を受けながら見学した。ほ場に続き、ネギの選別場を訪問。新たに導入した自動選別機による作業風景も見た。

JA菜園の下村篤社長(JA上伊那常務理事)は「作業効率が格段に違う」と改めてスマート農業に期待。市農政課は「もうかる農業に向け、地域の農家へ横展開していければ」と話していた。

もう一つの柱であるアスパラガスについては、自動収穫機の開発に向けて8月に関係機関・団体で組織する「コンソーシアム」を設立。2022年度の本格運用を目指して開発が進められている。

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