縄文総選挙 茅野市の縄文のビーナス1位

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総選挙で1位に輝いた「縄文のビーナス」(手前、レプリカ)と、健闘した「仮面の女神」(奥)。縄文科学習で訪れた湖東小の2年生も祝福した=5日午前、茅野市尖石縄文考古館

縄文時代の遺物の人気ナンバーワンをウェブ投票で決める「縄文ドキドキ総選挙2020」の結果が4日夜に発表され、茅野市の国宝土偶「縄文のビーナス」が2191票を得て1位に輝いた。2016年「JOMON美土偶グランプリ」制覇に続き、2冠を達成。一夜明けた5日、市民からは喜びや祝福の声、明るい話題を届けてくれた「ビーナちゃん」への感謝の言葉が聞かれた。

縄文文化や遺跡、遺物の愛好者でつくる「縄文ドキドキ会」が、「土偶の日」(10月9日)にちなんで企画。全国各地の30点が”出馬”し、10月の1カ月間、縄文遺物のセンターを目指して選挙戦を繰り広げた。

縄文のビーナスは、同市米沢の棚畑遺跡から出土した縄文時代中 期の土偶。山梨県南アルプス市の「子宝の女神ラヴィ」と激しく競ったが、終盤に得票を伸ばして347票差をつけた。茅野市の国宝土偶「仮面の女神」も地元票が割れる中で12位と健闘した。

今井敦市長は5日、市民やファンの応援に感謝し、「米大統領選のようにハラハラドキドキだったが、1位になって良かった」。次は「仮面の女神を推していく」としながら、「市内や近隣には多くの遺跡群があり、国宝2体だけでなく縄文全体を売っていきたい。総選挙は多くの人に興味を持ってもらうきっかけになった」と話した。

2体を所蔵する市尖石縄文考古館には5日、縄文科学習で湖東小学校2年1組の児童が訪れた。選挙の結果を知ると、児童の一人は「縄文のビーナスも(湖東の中ッ原遺跡から出土した)仮面の女神も大好き。うれしい。ありがとう」。SNS(交流サイト)にも「さすが土偶界のアイドル」「めでたい!」と祝福の言葉が並び、山梨県の関係者は「星降る中部高地の縄文世界」を構成する両県での上位独占を喜んだ。

得票1位の所蔵先には賞状とトロフィーが贈られることになっており、「館内に大切に飾ります」と市尖石縄文考古館。縄文のビーナスの実物は新潟・十日町市博物館の特別展に貸し出し中。会期後に帰郷し、年内には再展示される予定だ。

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