歴史ひもとく名入れ手拭い 小林さん展覧会

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各商店の名入れ手拭いで富士見駅前商店街の歴史を紹介している展覧会

富士見町富士見の自営業、小林みち子さんは、かつて地元商店や事業所が記念品として顧客に配った名入りの手拭いからJR富士見駅と駅前商店街の歴史をひもといた展覧会を、同町コミュニティ・プラザで8日まで開いている。小林さんは「1904年の駅開業以来、各店が工夫を凝らして懸命に商い、町の商業を発展させたことが手拭いから伝わってくる」と話している。

手拭いはみち子さんの嫁ぎ先の小林家にあった品で、義母が保管に使っていた茶箱の中から10年ほど前に見つけた。商店や金融機関などからもらったと思われ、「いつか展示などで活用できればと考えていた」という。今回、展覧会を開くに当たり、駅前の店主からも新たに提供があり、約20種類を展示披露した。

店名をローマ字で記したり、町花のスズランや自店のサービスをイラストで染めたりと「凝った意匠のものばかり。各店の意気込みと勢いが感じられるし、良い意味で店間の競争もあったようだ」と小林さん。駅前商店街の大正時代の店の構成、地図から現在との違いを示し、「時代に合わせて業態を変えながら現代までつなげてきた各店の工夫と努力もみえる」とした。

染め物業者の激減で独自デザインの日本手拭いの製作が難しく、名入れの手拭いそのものが希少な昨今、「昔の物、取り組みがむしろ新鮮に思える。古さを大切に守り続けることも町の魅力になるのでは」とする。

展示では富士見駅の開業が駅前商店街を発展させるとともに、多くの文化人、政治家を集め、静養の地として好まれて町の文化が高まったことも写真や資料を多用して紹介している。

展覧会を通して「それぞれの家に眠る手拭いを見つけて話題が膨らみ、町への愛着が深まったらうれしい」と話している。

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