2020年11月10日付

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新型コロナウイルスや経済への対策、対中国などを争点にした米国大統領選。日本ではおよそ考えられない激しい舌戦や駆け引きに目が点になりながら、民主主義や選挙について考えさせられた▼選挙人制度や郵便投票などの不慣れな仕組みとともに気になったのが、火曜の投票日。日曜日が当たり前と思い込み、平日の投票日へのなじみがなかったからだ▼米国ではかつて、投票所は主要都市に限られていた。キリスト教の安息日である日曜日は教会で祈り、月曜日に馬車で村を出発。一泊して投票所にたどり着いたという。合理主義のイメージが強いあの国にこんな慣習が残っているのも興味深い▼実は国内選挙も、日曜投票が法などで定められているわけではない。選挙情報サイト「選挙ドットコム」によると、北海道寿都町や山形県飯豊町など、平日投票を導入している自治体はいくつかある。理由はほとんどが経費節減。職員の休日勤務手当などを削減でき、日曜の半額程度で実施できた例もあるという。日曜日が選挙期間に含まれるため、有権者が演説に触れる機会が増える利点もある。もちろん期日前投票制度を活用し、週末に投票することも可能だ▼市町村では来年度に向けた予算編成が始まる。コロナ禍による税収減などが予想され、今後数年は厳しい財政運営を強いられそうだ。行財政改革の検討項目に、平日投票を加えてみてはいかがか。

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