シンテッポウユリ 産地復活へ担い手育成

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シンテッポウユリの産地復活へ地域おこし協力隊の2人が研修に励んでいる

シンテッポウユリの産地復活へ地域おこし協力隊の2人が研修に励んでいる

高速道路のカントリーサイン(市町村境の標識)にも描かれる飯島町の特産品「シンテッポウユリ」が、生産者の高齢化と後継者不足が要因で産地存続の危機を迎えている。町は今年度、担い手育成の一環で総務省の「地域おこし協力隊」制度を活用。採用された隊員2人は、新規就農を目指し、町内生産農家らの下で農業研修に励んでいる。

JA上伊那によると、シンテッポウユリは管内で40年以上前から栽培している。資料が残る20年前は生産者35人、出荷量350万本、販売額2億円だったが、昨年は生産者11人、出荷量85万本、販売額6千万円に減少。特に町は全国屈指の産地で、生産者は全盛期の1980年代後半には60人いたが現在は6人という。

上伊那産のシンテッポウユリは、▽オリジナルブランドの確立▽2年切り栽培が可能にする長期出荷▽都市部への交通アクセスの良さ―から全国でも人気の品目。生産者が減る一方で、需要は増えている。同JA花き担当の織田和洋さん(42)は「全国で40年続く産地は少ない。自分たちの技術を継承したいと願う生産者は多い」としている。

町は新規栽培者5人の確保を2016~20年度の達成目標に掲げ、産地復活事業に着手。今年度は地域おこし協力隊員の福井守さん(41)=愛知県出身=と、竹馬慶宣さん(41)=兵庫県出身=が、4月から担い手育成の農業研修に入った。2人は栽培農家の下でそれぞれ2年間ノウハウを学び、独り立ちを目指す。

福井さんは、登山が趣味で信州に住みたいと町に移住。「農業は初めてなので毎日筋肉痛で大変。でもやりがいはあるので、早く独立できるようしっかりと学びたい」と意気込んでいる。指導する湯澤一雄さん(75)=同町本郷=は「意欲のある人に技術を継承できてうれしい。全面的に応援したい」と話している。

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