伊那市と大成ロテック連携協定 道路整備で

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道路空間整備システム構築プロジェクトに関する協定を取り交わした白鳥孝市長(右)と西田義則社長

伊那市と、道路舗装などを手掛ける大成ロテック(東京)は11日、「道路空間整備システム構築プロジェクト」に関する協定を締結した。同社が市内の道路をフィールドとして取り組む実証実験で協力する。環境意識の高まりや運転免許返納者の増加で自転車が見直される中、車と自転車や車いすなどを含めたパーソナルモビリティー(移動手段)との共存に向けた次世代の道路整備の在り方を探る。

同社によると、日本の道路はこれまで車中心に整備が進められ、車と自転車や歩行者が混在する状況がある。今後、導入が期待されている自動運転システムなどに対応するため、低コストで道路を高度化し、維持管理する技術が求められているという。

この実現に向け、同社は地方都市が抱える道路の利用状況や整備における課題を正確に把握し、システムとして構築する必要があると判断。自動運転の実証実験や移動診察車を使った「モバイルクリニック」、人工知能(AI)を活用した乗合タクシーなどに先駆的に取り組む同市に着目し、連携を申し入れた。

計画では、来年度に自転車などのパーソナルモビリティーの利用実態と課題を調査。特に市内では自転車が通学に多く使われている実態があることから、道路整備などのハードと交通規制などのソフトの両面から安全で快適な道路整備の課題を検証し、システム構築につなげる。

この日は伊那市役所で協定の調印式が開かれ、白鳥孝市長と同社の西田義則社長が協定書を取り交わした。白鳥市長はあいさつで「時流にかなった取り組みで、市としてもできる限り協力していきたい」と強調。西田社長は「地方都市の移動体系の確立に向けた第一歩になる」と改めて期待を寄せた。

同市では昨年度、「自転車活用推進計画」を策定。同計画の策定に携わった日本自転車文化協会理事の御子柴慶治さんとモビリティジャーナリストの楠田悦子さんがアドバイザーとして参画する。

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