職人技 ふれあいセンターふじみ名物時計復活

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ふれあいセンターふじみに取り付けられ、再びベルの音色を奏でるようになったからくり時計

富士見町社会福祉協議会が指定管理する複合福祉施設「ふれあいセンターふじみ」に飾られていた30年前のからくり時計が約2カ月ぶりに再び時を刻み始めた。部品供給が終了し、修理できずにいたが、アキヤマ時計店(諏訪市末広)の秋山大一さんが代用品を調達し、再び命を吹き込んだ。

同時計は1990年製。高さ、幅ともに約1メートル。緑と赤の帽子をかぶった約10センチの人形が5組10体、同じサイズのベルの両脇に1組ずつ配置されており、1時間に1回、直径約30センチの文字盤が開き、中から黒い帽子をかぶった人形が1体登場するとともに10体の人形がベルを打ち鳴らしてリズミカルな音楽を奏でる。

同社協の小林正秀さんによると、施設の開館時か開館間もないころに富士見ロータリークラブから寄贈されたという。2カ月ほど前に停電があり、翌日から動かなくなった。時計の製造メーカーに問い合わせたが、交換部品の製造が終了しており、修理不能との回答だった。

一時は廃棄も考えたが、壊れて音が鳴らなくなって以降、故障を残念がる利用者の声をたびたび聞いたことから、修理できそうな時計店を探し、アキヤマ時計店にたどり着いた。秋山さんによると、この時計は受注生産品とみられ、日本に10~20台ほどしかないという。独自のルートで入手した代用品を用いて修理した。

再び動き出した時計は、修理前には見られなかった照明による演出も楽しめるようになった。定刻に合わせて響くベルのリズムを聞いた小林さんは「以前よりも透き通った音になったようだ。時計がなくなって初めて楽しみにしている人の多さを知った。直って良かった」と喜んだ。秋山さんは「もう一度、からくり時計のかわいらしさと美しい音色を町民の皆さんに楽しんでもらいたい」と話した。

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