上社本宮修理事業 「番所」復元へ情報募る

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昭和34年ごろまであったとされる番所の位置を示す文化財建造物保存技術協会の修理事業責任者

諏訪大社は上社本宮(諏訪市)の境内にある国指定重要文化財の布橋や入口御門の屋根をこけら葺きに戻すなどの保存修理事業を進めている。今回の修理に合わせ、1959(昭和34)年ごろまで、布橋の脇(東側)で天流水社横の石段の上部付近にあった番所を復元したい考えで、関連する写真や資料の情報を募っている。

同事業は昨年11月から2025(令和7)年12月末までの期間に布橋を含めた9棟を対象に実施している。現在は22(同4)年5月末までの第1期工事として、布橋の半解体修理を公益財団法人文化財建造物保存技術協会(東京都)の設計監理の下で行っている。

同事業に伴う建物の解体調査によって、布橋には1777(安永6)年の創建時から昭和34年ごろまで、石段上部の左側に番所が設けられていたことが判明した。広さは約6.6平方メートル。現在の布橋、入口御門は銅板ぶきだが、昭和34年まではこけら葺きだったことなども分かった。調査結果を受け、同協会は布橋と入口御門の屋根をこけら葺きに戻し、番所を復元する検討を進め、文化財保護法に基づく文化庁長官の許可を得るための申請手続きを行った。早ければ今月中旬にも文化財保護審議会から答申が出る予定となっている。

諏訪大社によると、番所には境内の見張り役を配置していたとされる。昭和34年の改修の際に解体されたとみられる。現在、諏訪大社には旧内務省が撮影したとされる、境内の天流水社の奥に建つ番所と、石段を上る人の姿をとらえた構図の端に写る番所の写真、図面の資料があるが、写真に写る番所はいずれも建物の一部のみで、外観全体や屋内の様子が分かる写真データはない。

仮に復元が認められた場合には、設計をする上でも貴重な資料となるため、協力者を募っている。「番所の記憶がある方、当時の写真を持っている方、ぜひとも話を聞かせてほしい」と呼び掛けている。

問い合わせは上社本宮(電話0266・52・1919)へ。

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