2020年11月22日付

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ウイルスとの攻防は、三たび大きなうねりに直面している。「第3波」といわれる新型コロナ感染拡大。国内の新たな感染者が2000人を超す日が続き、1日当たりの感染者数は連日のように最多を更新した▼こうした数字に慣れっこになってしまうのが怖い。気を引き締め直そう-となればいいけれども、「ああ、きょうもか」「きのうに比べて大したことないな」と当たり前のようになって気が緩むことだ▼おそらく、ウイルスは感情を持たない機械的な存在だろう。対して人の行動は心の動きに左右されがち。いつもいつも緊張していることは困難だし、ついつい気の緩みや気分によってマスクの着用や手洗いなどを省いてしまうこともないとは言えない。そんな隙をウイルスは冷徹さを持って突いてくる▼感染拡大を防ぐことと経済活動を両立させる難しさも懸念される。クラスター(感染者集団)が発生したとみられる飲食店の関係者がテレビの取材に応じ、「感染防止対策を徹底していたのに。なぜこうなってしまったのか」と嘆いていた。ウイルスの強い感染力と抜け目なさを実感する▼ウイルスから学び、感染を広げないために用心深くあらねばならない。それには、自分がうつって大切な人にうつしてしまったら嫌だ-との思いを常に忘れないようにすることだろうか。人が感情の動物なら、他者を思う気持ちが行動を律するのではないか。

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