公民館外壁材に 藤森さんと「焼杉板」づくり

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藤森照信さんと一緒に焼杉板づくりを進める区民たち。先端からもくもくと白い煙が立ちのぼった

茅野市の高部公民館建設委員会は21日、現地建て替えしている高部公民館の外壁材に用いる「焼杉板」づくりを始めた。杉板の表面を焼いて炭化させることで耐久性を高める技法で、22日までに500枚を区民の力で仕上げる。初日は約100人が参加し、新公民館の設計を手掛ける同区出身の建築家、藤森照信さん=東大名誉教授=と一緒に作業。白い煙がもくもくと立ちのぼり、黒い焼杉板が次々と出来上がった。

新公民館に愛着を持ってもらう住民参加作業で、屋根の一部に用いる銅板の加工に続く第2弾。来年5月完成予定の建物の外壁は全面を焼杉の板張りにすることに。関西の伝統技法で「この辺りでは見かけない外観になる」(藤森さん)という。

4~6メートルの4種類の長さの杉板を調達した。同じ長さの3枚を三角柱に組んでから擁壁に立て掛け、筒の下に入れた新聞紙に着火。先端からもうもうと煙が上がり、晩秋の風に乗って流れた。5分ほど焼くと、今度は子どもや女性たちの出番。横たわらせた黒い板にじょうろを持って駆け寄り、すかさず消火した。

長野市の「焼杉ハウス」を手掛けた藤森さんは「見た目もすごく良くなるよ」と太鼓判を押し、建設委の立石良忠委員長は「安全を重視し、役割分担をしながら作業を進めた。ユニークな建物になりそうです」。同委では女性の力を借り、新公民館で使う電灯のかさを地元のヒノキで手作りすることも検討中だ。

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