2020年11月23日付

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パソコンデータの移動に便利なUSBメモリー。10年ほど使用した512メガバイトのメモリーが破損したため、家電量販店をのぞいてみると、その容量は「ギガ」が主流になっていた。製品の中には「テラ」の表示も。桁外れの容量に驚いた▼数を表すために用いられる国際単位系の接頭辞。一昔前までは10の6乗の「メガ」当たりまでが一般的だったが、近年は10の9乗の「ギガ」、10の12乗の「テラ」も浸透してきた。主にはデジタル世界で扱われる情報量の巨大化に伴うものだ▼1985年公開の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する タイムマシンに必要な電力は「1.2ジゴワット」の設定だった。とにかく巨大な電力。当時はその程度の認識で聞き流していたが、後年「ギガワット」の誤りであることを知り、ほほ笑ましく思った▼技術の進展により巨大な数が一般化した現代。デジタル分野を中心に新参者の接頭辞が幅を利かせている。機械に疎い私のスマホでさえもデータ容量は256ギガバイト。その性能を生かすすべもなく、大き過ぎる容量を持て余している▼なぜそんなスマホを購入したのか。「大きいことはいいことだ」。昭和40年代のCMソングが頭に浮かぶ。過剰性能が生み出したものは無駄なアプリによる時間の浪費。巨大数に惑わされず、身の丈に合った数を見極める力が求められているように感じる。

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