高遠青少年自然の家30周年 記念誌など作成

LINEで送る
Pocket

開所30周年を迎えた国立信州高遠青少年自然の家の利用を呼び掛ける職員たち

国立信州高遠青少年自然の家(伊那市高遠町)は26日、開所30周年を迎えた。青少年教育の拠点として、地域や世間のニーズに応じた事業を展開してきた同施設。新型コロナウイルスの影響で記念式典は中止したが、歩みを振り返る記念誌などを作った。

全国13番目の国立少年自然の家として設置され、1990年に開所。独立行政法人国立青少年教育振興機構が運営する。敷地面積160万平方メートルに、宿泊棟(定員300人)とキャンプ場(同200人)を備える。穴澤弘輝所長(59)は「自然には子どもの気付きのきっかけが隠れている」とし、標高1218メートルの地にある同施設では「冬の厳しさ、木々の変化などを五感で味わえる」とする。

昨年末までの延べ利用者は270万人を超え、東京都近隣や愛知県の中学校が多く利用。水生生物や鳥、星の観察など豊かなフィールドを生かした体験のほか、そばや五平餅など郷土食を楽しむ体験、史跡を巡る「高遠ウオークラリー」(市高遠町歴史博物館コラボ)があり、地元の文化を取り入れた事業も多い。

今年3月には幼児運動エリア「ログちゃんの隠れ里」を新設。幼児期に体験する体の動きや親の愛情が、青少年の生き方に影響するという同法人の研究結果を受け、幼児が遊びながら体の動きを覚えるプログラムの提供を始めた。

記念誌には沿革年表や利用者内訳、事業一覧、年度別の職員史を載せ、施設の歴史を見開き18ページにまとめた。式典は高遠町の児童生徒が参加し地域の子どもと祝う計画だったが、中止となり「地域の支えがあっての30年。とても残念。今後も子どもの体験の場としてどんどん活用してほしい」と穴澤所長。31年目に入り、独創性に富んだ事業の展開を模索していく。

おすすめ情報

PAGE TOP