茅野の「うまやど」地産ブドウで今年も新酒

LINEで送る
Pocket

家族栽培のブドウを使ったワインの完成を喜ぶ小林さん家族。左が「うまやど」の小林代表

茅野市金沢産の自家栽培ブドウを使ったワインの新酒(ヌーボー)が完成し、合同会社「フルーツワインうまやど」(同市金沢)で販売している。家族のブドウで醸すワイン作りも今年で4年目。前年並みの約550本のワインを入荷し、固定客を中心に人気を集めているという。数に限りがあるため、早めの注文を呼び掛けている。

同社は2018年7月、江戸時代から甲州街道金沢宿で中馬宿を営んだ小林家が設立。社名は屋号「馬宿」に由来する。ブドウ作りを始めたのは終戦直後の食糧難の時代。小林一善代表(67)の父で教師だった故充利さんが「子どもたちにお腹いっぱい果物を食べさせたい」と所有する山を開墾して植樹した。

忙しい充利さんに代わってブドウ畑を守ってきたのが妻の文代さん(95)だ。今も週3日は畑に通い、剪定(せんてい)や皮むき作業をするのが「生きがい」という。ワイン作りを始めたのは17年。完熟後のブドウに襲来するスズメバチ対策や病害被害の回避、地場産品による地域貢献を目指した。

今年は約12アールのブドウ畑で前年並みの五百数十キロを収穫した。伊那ワイン工房(伊那市)で醸造し、赤ワインとロゼワインにした。赤ワインは顧客の好みに応じ、完熟ブドウを使って「より辛口」にし、アルコール度数を1度上げて12度とした。定番のロゼワインは味と度数を変えることなく、「フルーティーに仕上げた」という。

地域に根差した希少なワインとあって贈答品として購入する人も多い。新酒は今月15日に入荷し、銀座NAGANO(東京)に初めて出荷した。新聞広告の効果もあって新規の注文もあり、赤ワインはほぼ完売し、ロゼワインも残り170本という。

小林代表は「長雨など気候変動への対処は大変だったが、期待に応えられる品質の良いワインができた。ニーズを見極めながら徐々に生産量を増やしていきたい」と語り、より良い品質のワイン作りに向け決意を新たにした。

ワインは720ミリリットル入りで2000円(税込み)。問い合わせは、うまやど(電話080・2588・6584)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP