天竜川水系 「ザザムシ漁」解禁

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ごみの混じったザザムシを専用の金網の上に載せ、虫だけを下に落として選別する中村昭彦さん=伊那市の天竜川本流

天竜川漁業協同組合(伊那市)管内の天竜川水系で1日、伊那谷の冬の風物詩「ザザムシ漁」が解禁になった。漁の許可を受けた組合員が浅瀬に立ち入り、下流に置いた四つ手網に向かって上流の川底をかき回し、石の表面に生息する水生昆虫を捕った。

ザザムシは、カワゲラやトビケラ、ヘビトンボの幼虫の総称。上伊那地方では昔からつくだ煮にして食べる文化がある。解禁日には伊那市の中村昭彦さん(76)がザザムシ漁歴40年の腕前を生かし、同市の天竜川に網を仕掛けた。

今年は7月末まで続いた長雨で川が増水し、一部では川底が荒れて虫が流された場所もあったが、その後は水量が安定し、虫も順調に育った。初日の水揚げ量は1キロ弱。中村さんは「昔は捕った虫をつくだ煮専門店に卸したが、今はそれほどの量がないので、自宅で煮て晩酌のつまみにしたり、近所に配ったりするのが楽しみ」と話した。

最近の昆虫食ブームで需要は高まっており、中村さんは「世界で伊那谷しかない食文化。伝統が消えないよう若い人たちに漁を覚えてほしい」と願った。漁は2月末まで。

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