家族の異変に気づいて 西箕輪小児童が脳卒中学ぶ

LINEで送る
Pocket

伊那市は25日、初めての子ども向け脳卒中予防教室を西箕輪小学校で6年生69人を対象に行った。国民健康保険の保険者が、子ども向け脳卒中予防教室を開いたのは県内でも初めて。子どもが脳卒中の知識を持つことで祖父母や両親の異変に気付き、早期発見、予防につなげようと取り組んだ。市健康推進課は来年度から、開催校を広げていきたいという。

同市の死亡原因で脳卒中はがんに次いで2番目に多く、市は国保事業としてウオーキングの推進や講演会などを行っている。脳卒中は自ら体の異変の気付くことが少ないといい、子ども向け教室によって子どもが家族の異変に気付いて通報するとともに、脳卒中を予防する禁煙や減塩を家庭で推奨しようと実施した。

同課国保医療係の下平明彦係長は「脳卒中は早く発見すれば命が助かるし、後遺症が食い止められる。おじいさん、おばあさんと子どもだけが家にいる時間に何かあれば、皆さんが119番通報しないといけない。そういう場面があったら、お父さん、お母さんへ電話する前に勇気をもって救急車を呼んでください」と呼び掛けた。

国立循環器病研究センター制作の啓発アニメも上映。脳卒中の前触れの症状として顔(Face)か腕(Arm)のまひ、言葉(Speech)の障害のいずれか一つでも気付いたら、発症時間(Time)を確認してすぐに119番通報する「FAST(ファスト)」を合言葉に対応を学んだ。

6年の名取拓実君(12)は「脳卒中はとても怖いと感じた。何か家の人がおかしいと思ったらすぐ119番に電話したい。家の人にきょうのことを話したい」と述べた。

下平係長は「子どものうちから学習して10年後、20年後の健康維持にもつなげてほしい」と話し、子どもの発信力による家族の健康に期待した。

おすすめ情報

PAGE TOP