2020年12月7日付

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購入したプレミアム商品券の使用期限が迫り、すっかり足が遠のいていた商店街に出掛けてみた。必要な日用品を思い出し、生活雑貨を扱う店に立ち寄ると期待以上の品ぞろえ。量販店に比べ割高感はあるが、商品に対する店主のこだわりに感服した▼商店街の衰退が叫ばれて久しい。大型店の出店やライフスタイルの変化、後継者不足などその要因はさまざまだが、大型店さえネット通販に押され、苦境に立たされている時代。単なる買い物の場としての存続意義が薄れているのかもしれない▼岡谷市の銀座商業会は会員数の減少や高齢化に伴い、今年度いっぱいでの解散を決めた。前身の団体時代を含め100年以上の歴史を持つ組織。苦渋の選択だったと思う一方、本家の銀座とは対照的にシャッターが目立つ通りを見れば無理からぬ決断のようにも感じる▼安くて便利。それだけを追求すれば商店街の衰退は必然。その責任を店側に押し付けるのは酷な話だ。ネット通販隆盛の陰で店の雰囲気を楽しみながら商品に触れ、選ぶという買い物の醍醐味を忘れかけている自分自身に気付かされる▼公平性の観点から評価が分かれるプレミアム商品券だが、少なくとも地元商店に目を向けさせる効果は自らの行動で実証済みだ。商店街を生かすも殺すも消費者次第。年末商戦を控え、普段足を運ばない店舗をのぞけば、思わぬ発見や出会いがあるかもしれない。

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