南ア・中アの山小屋来年度は営業 伊那市方針

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伊那市の白鳥孝市長は8日の市議会12月定例会一般質問で、第三セクターの伊那市観光が運営し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休業している南アルプス、中央アルプスの四つの山小屋について、来年度は感染防止対策を徹底した上で営業する方針を明らかにした。山岳観光の振興に不可欠なことに加え、登山者の安全確保などの役割も踏まえて判断した。黒河内浩氏の質問に答えた。

南アの北沢峠こもれび山荘、仙丈小屋、塩見小屋、中アの西駒山荘について、市は不特定多数の人が密集する山小屋の特性上、「3密」を避けることが難しく、登山者の安全が確保できないとして、今年度の休業を決めた。黒河内氏は「アフターコロナを見据え、山岳観光の振興を図っていくべきだ」として、今後の対応をただした。

白鳥市長は「国立公園を持っている市町村はそう多くない。伊那市には南アに国立公園、中アに国定公園がある。こうした環境を上手に活用していきたい」と強調。その上で、「山小屋は単に営業して利益を生むということだけでなく、遭難防止や登山道整備など重要な社会的役割もある」とし、「感染防止対策を取った上で、来年度は営業したい」と述べた。

具体的な感染防止対策として、キャッシュレス決済や完全予約制の導入、仕切り板や万一の場合の防護服、手洗い用のシンク、個人用のマットレスの整備などについて検討する考えも示した。

市は南ア林道バスについても運行を再開したい考え。例年だと4月25日から歌宿まで、6月15日から北沢峠まで運行しているが、南ア林道は災害復旧工事のため通行止めとなっている。市長谷総合支所の有賀賢治支所長は「4月25日までに、歌宿まで運行できるようにしたい。北沢峠までは災害復旧工事を待つことになるが、できれば7、8月の本格的な夏山シーズンまでに北沢峠まで到達したい」とした。

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