諏訪市の宿泊施設 感染予防策の点検開始

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宿泊施設の感染予防対策を確認する女性看護師=諏訪市湖岸通りのホテル紅や

諏訪赤十字病院(諏訪市)の感染管理認定看護師が宿泊施設の感染予防対策に対して助言をする諏訪市の宿泊施設安全安心監修事業は9日、施設内の点検と聞き取り調査を始め、各施設で対策が徹底されていることを確認した。一方、宿泊客の体調不良に対する判断や対応が難しくなっているとして、戸惑う業界関係者の声も聞かれた。

安全安心な宿泊施設を構築してアピールする緊急経済対策の一環。事業を市から受託する諏訪湖温泉旅館組合によると、施設内の点検と聞き取りは、市内59施設を4地区に分けて希望を募り順次行っていく計画で、当面は15日までに旅館やホテルなど9施設で実施する予定という。

初日は上諏訪温泉の4施設を訪問し、市保健センターの看護師2人が約30項目に及ぶ感染予防対策の実施状況を点検した。同組合によると、施設の大小に関わらずフロントや食事会場、脱衣所での対人距離の確保、館内各所への消毒液設置などが徹底されていた。看護師からは現場スタッフの意識や取り組み状況を尋ねる質問があったという。

同市湖岸通りのホテル紅やでは、チェックインの際のマスク着用や消毒、対人距離の確保を徹底していた。清水孝弘副支配人は「入り口で防ぐ取り組みを充実しています」と話した。点検や聞き取りの結果は認定看護師に報告し、安心安全が認められた施設には「宿泊施設安全安心達成カード」が交付される。

同市では来年1月5日から県民の宿泊料金を1泊当たり2000円割り引く「おいでなして!すわ泊御宿割」が始まる。市観光課の伊藤道生課長は「安全対策を万全にして観光客をお迎えしたい。市全体の宿泊施設のレベルアップにつながれば」と期待した。

上諏訪温泉のホテルや旅館では、5月の休業要請や「GoToトラベル」による需要回復、その後の感染拡大を経験し、必要な感染予防対策が「見えてきた」という。新型コロナへの感染が疑われる宿泊者への対応に不安を抱える施設が多く、課題も浮き彫りになってきたという。

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