南スーダン選手応援 富士見高栽培トマト贈る

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前橋市で東京五輪・パラリンピックに向けた事前キャンプを行う南スーダンの陸上選手団に、栽培したトマトを贈る富士見高校園芸科3年生(同校提供)

富士見高校(富士見町)園芸科3年生と教諭が11日、群馬県前橋市を訪れ、東京五輪・パラリンピックを目指して同市で事前キャンプをしているアフリカ・南スーダン共和国の陸上選手団に、生徒が育てたトマトを贈った。東京五輪で選手たちに提供するという先輩から引き継いだ夢はコロナ禍による開催の延期でかなわなかったが、同国選手に手渡して活躍を願った。

同校は2018年に、農業における食品安全や環境保全、労働安全の国際基準「グローバルGAP(ギャップ)」の認証を県内高校で初めて取得し、園芸科3年の野菜コースの生徒がトマト「フルティカ」を水耕栽培している。国際基準の認証を受けたトマトとして、東京五輪での選手への提供を目標にしてきた。

南スーダンは2011年の独立後、政権内の派閥抗争などで多数の難民が生まれる歴史を歩んだ。同市は19年11月から東京五輪・パラリンピックを目指す同国の陸上選手団5人の長期事前キャンプを受け入れ。開催が延期になったが、慣れない環境の中で母国の復興と平和への期待を背負い、ひたむきにトレーニングをする選手の思いと同国オリンピック委員会の希望に沿い、大会終了まで受け入れを継続することにした。

選手たちのことを知った生徒と教諭が「応援したい」とフルティカを届けることにした。野菜コースの生徒10人と教諭の合わせて13人が、同校マイクロバスにフルティカ5キロと園芸科生徒が育てたシクラメン、もち米のほか、県内と岐阜県の農業高校など6校に呼び掛けて集まったジャムなどの加工品を載せて訪問。生徒は「トマトなどを食べて笑顔になってくれたらうれしい」とあいさつ。選手団コーチは「母国の人たちに元気と勇気を与えたい」と五輪への思いを述べて贈呈に感謝した。

選手たちは早速、フルティカを味わって笑顔を見せ、生徒たちとトラックを走るトレーニングをして交流した。

来年1月にもフルティカ5キロを贈る予定。松浦さんは「東京五輪でフルティカを提供する夢は後輩たちにつながっていくと思う」と話していた。

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