天候苦戦も味上々 横山維者舎の新酒完成

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純米吟醸生原酒「維者舎」の新酒の完成を祝う「維者舎」メンバーと宮島社長=伊那市横山の春日社

伊那市横山の住民有志でつくる「横山維者舎」が育てた酒米・美山錦を使い、信濃錦蔵元の宮島酒店(同市)が仕込んだ純米吟醸生原酒「維者舎」の新酒が完成した。酒を通して横山の豊かな自然環境をPRする取り組みで2年目。今年は夏の日照不足で米が不作だったが、同酒店が高い醸造技術で試行錯誤を繰り返し、甘みと酸味のバランスが取れた味に仕上がった。

横山維者舎は里山や登山道の整備、地域活性化に取り組む団体。2019年に同酒店と手を組み、減農薬で酒米作りを始めた。今年は昨年より広い約40アールの水田に作付けしたが、長雨などによる日照不足で稲の生育が悪く、米粒が小さいために収量は昨年と比べて減少。生原酒は一升瓶(1・8リットル)換算で、1200~1300本を製造する。

13日は横山の春日社に新酒を奉納。維者舎の中村静男舎長(74)は「苦戦したが、何とか米を栽培できた。みんなの努力のおかげ」と会員の苦労をねぎらった。同酒店の宮島敏社長(58)は「今年はどの地域も米の出来がいまひとつ。米が硬くて溶かす工程に苦労したが、軟らかな甘みと程よい酸味が楽しめる味になった。期待して」と話した。

新酒は14日から、市内の酒販店で販売している。価格は税込みで1・8リットル瓶3410円、720ミリ瓶1705円。

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