2020年12月17日付

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ペットボトルキャップを回収してリサイクルで発生した収益金の一部を寄付する「エコキャップ運動」。開発途上国の子どもたちのワクチン代の財源となっている取り組みだ。この運動が各地で終了していると聞き、驚いた▼エコキャップ運動を活動の柱にしてきた茅野市の「ボランティア夢の会」も10月に運動に終止符を打った。キャップの需要が減り、行き場を失っていることが要因の一つという▼夢の会が集めたキャップは山梨県内のリサイクル業者が回収して洗浄・破砕し、取引先の商社を通じてオートバイメーカーにわたり、バイクの部品に再利用されていた。だがメーカーの買い取りが困難になり、商社には大量の在庫が生じているという。コロナ禍による経済活動の低迷がここにも影を落としている▼駆け出しの頃、担当していた中学校の生徒会が取り組む空き缶回収に一定期間参加したことがある。生徒が自宅から持ち寄って来た空き缶を委員会メンバーが受け取り、機械などでつぶして重さを測定。業者に買い取ってもらったお金を生徒会活動の資金にしていた▼こうした活動を通してリサイクルに自然に目が向き、生徒が環境意識を高める役割を果たしていたと感じる。夢の会の代表を務めてきた男性は海洋プラスチック汚染が社会問題になる今こそ大事な活動なのに、と残念がっていた。コロナ終息後のキャップ需要復活を願いたい。

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