2020年12月18日付

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町の議会で「スマホ弱者」と いう言葉を耳にした。スマートフォンが世に出てまだ年浅く感じていたが、この機器が使えるか否かが社会生活で支障になるほど普及していたとは、何だか時代に取り残されたような気分だ▼初めてスマホを手にした当時の苦労は忘れられない。「電話もできる小さなパソコン」と胸躍ったが肝心の電話の操作がままならない。コールを取り損ねたり、逆に掛けたつもりがない電話で相手を困惑させてたりと失敗は数知れず。泣きたい思いで機種変更をひどく後悔した▼そんな”苦難”を乗り越えたスマホ所持者の数がガラケー組を上回ったらしい。自治体のサービスも、例えば新型コロナウイルスの感染者と接触した可能性を知らせる機能をはじめ、スマホ使用が前提のものも出てきた▼とはいえ通信技術、機器性能の発展向上は目覚ましく、素人の理解はおぼつかない。その弱みにつけ入って、スマホの購入や映像、通信機器などの契約時に不要な有償サービスを盛られて気づかない”無自覚な被害”も出ているという。身に覚えのない法外なサービス料を支払ってしまう詐欺被害も依然ある▼今や「分からないから業者に任せるわ」の信頼が万事には通じぬ時代になってしまった。こんな時こそ、スマホに縁遠い人にもITの利便の恩恵を巡らす行政の思いやりと、消費者目線の親身なITアドバイザーが身近にほしい。

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