高遠の防災と観光地図 弥生高生が現地調査

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現地調査を行い、小松さんから歴史や災害危険箇所を教わる弥生生=伊那市高遠町西高遠の天女橋近く

伊那市の伊那弥生ケ丘高校2年生19人は、授業「総合的な探究の時間」の一環で、防災と観光の両視点の情報を入れた同市高遠町のマップを製作している。生徒は17日、現地調査を実施。四つの班が地区内を歩いて回り、発災時の危険箇所や観光の穴場ポイントを探して回った。

歴史、観光ともに深堀りできる高遠町を取り上げて高校生の目線で地図を作り、同地区の新たな面を見つける狙い。班ごとにテーマがあり、インスタ映えする場所や段差、河川といった危険箇所など盛り込む情報が異なる。地図は冊子にまとめ、市役所や観光案内所に設置。住民から寄せられた意見を基に改善し、さらに一つの地図にまとめる。

幅広い人が楽しめる地図を目指す班は、市危機管理課の小松剛さん(43)と西高遠の三峰川右岸地域を散策。三峰川と藤沢川の合流点で、「雨で水位が上がり、さらにダムから放流された分が合わさり水が増える場所」「高い場所にある空き地が避難場所として大事なスポットになる」と小松さんに教わった。「写真やマークなどを活用し、初めて訪れた人にも危険箇所が一目で伝わる地図にしたい」と同班。

完成した地図は来年10月に開く「高遠防災フォトロゲイニング大会」で使う。フォトロゲイニングは地図を基に時間内にチェック場所を回って得点を稼ぐスポーツで、防災学習にも活用されている。同大会はマップ製作に助言者として関わる信州大学、市危機管理課、いなあいネット(同市)、上伊那広域消防の関係者が進めている企画。

学習に中心的に携わる同大教育学部社会科学教育研究グループ研究員の横山俊一さん(49)は「目に触れにくい観光地や危険箇所を地図化する活動。発表して終わりではなく、学習成果を形に残すため冊子にする。2年生には大会の実行委員会に入ってもらいたいと考えている」とした。

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