2020年12月21日付

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温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする-。菅義偉首相は内閣発足後の初の所信表明演説で「脱炭素社会」の実現を目指すと宣言した▼人が社会生活を営む上で出し続けてきた二酸化炭素(CO2)の排出をいかに抑えるかが、ポイントになるのだろう。長野県は国に先駆けて昨年12月、阿部守一知事がCO2の排出量を50年には実質ゼロにする決意を表明した▼報道によると政府は、ガソリンのみで走行する新車の販売を30年代半ば以降はなくす方向で検討している。欧米や中国もガソリン車の販売制限を打ち出し、流れは加速する。漠然ながら、実現には技術的、社会的な大変革が必要と察知できる▼50年にしろ30年代にしろ、あと数十年しかないのに一朝一夕に具現化できるものではないことに違いない。消費エネルギーに占める電気の割合が格段に高まりそうだが、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの普及は進むのだろうか、ガソリンスタンドに代わるような電気自動車の充電設備は整うのだろうかなどと懸念してしまう▼新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で交通事故が減り、自賠責保険料が引き下げられる見通しとの報道もあった。このことに個人個人ができるヒントがあるのではないか。電気を小まめに消したり車の低燃費走行を心掛けたりと一人ひとりの小さな省エネでも、集まれば大きな動きに変わる。

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