醸造用ブドウ栽培手応え 富士見町で試験1年目

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富士見町は昨年5月から試験栽培に取り組んでいる醸造用ブドウの1年目の結果をまとめた。国内のブドウ主要産地より200メートルほど高い、標高900メートルの高冷地での栽培は国内でも数少ないものの、耐寒性の9品種90本を定植したところ、全品種とも越冬に成功し、生育は順調。町産業課では「本格栽培の実現性が高まった」と手応えを得ている。

遊休荒廃地の増加を抑え、特産化で経営が成り立つ農業を確立しようと、町が打ち出した人口減少対策の一つ。将来的には原料生産から醸造、ワインセラーを拠点とした観光誘客までを目指している。

初年度の試験は高冷地で栽培可能な品種の選抜と、栽培技術の確立が目的で、サントリーと提携し、同社の協力会社でブドウ生産を手掛けるシティーファーム(山梨県)に委託(委託料103万円)。同町机の、県産業団地西側の農地10アールに白ブドウ6品種58本、赤ブドウ3品種32本の苗木を植えて生育状況を調べた。

町によると、昨年7月ごろに低温と日照不足の影響で成長が一時止まったものの、秋以降は順調で、全苗が越冬。「生育に必要な日射量も十分と分かった」という。試験栽培は2~3年の予定で、2年目は本格栽培に向けて品種の絞り込みとより精密な分析を行う予定。2018年度には事業化の可否を判断する。

事業化にあたっては民間企業を導入し、農地2ヘクタールに6000本を定植。年間2万本のワインを醸造し、6000万円の売り上げ、雇用効果5人を想定。町は、「住民も大きな期待を寄せている事業。農地の確保が大前提で、地域の農業者と合意形成を図りながら進めたい」としている。

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